新篠津村で仲間と見た低緯度オーロラ!

2024年5月10日(金)の21時頃、ある会員から低緯度オーロラの情報が入りました。
昼くらいから海外勢を中心に欧米でのオーロラ情報を目にしていましたが、週末の札幌周辺の天気はあまり期待ができそうにありませんでした。
数時間単位で変化する天気予報を見ながら翌日(5月11日(土))の14時頃に、「ここだったら行けそう!」というポイントが天気図に浮かんできました。
札幌周辺はどこに行っても綺麗にオーロラが見えるポイントは皆無だったので、「他よりも多少良い条件であれば、そこにしよう!」と思い決めました。
場所は、コードネーム「ペイレネの泉」。(天馬ペガススがペレイネの泉の水を飲むため、東の地平線から昇ってくる場所)
一斉に会員に連絡したところ、有志6名(男性3名、女性3名)が名乗りを上げました。なお、会員の同伴者が1名いましたので、総勢7名でした。
天気的に20時に「ペイレネの泉」に集合、22時に解散ということで2時間1本勝負の観測としました。
19時45分くらいから現地に続々と会員が到着し、撮影準備・観望準備を始めましたが、やや車通りが多かったため東側に土手に移動しました。
これで車のライトは、ほぼ気にならなくなりました。
低緯度オーロラが見えるハズの北の空は遠くに若干の街明かりは見えるものの、そんなに気になりません。
その時の時間は20時22分。
当日の薄明の終了は20時45分なので、もうそろそろオーロラが写真に写ってもおかしくない時間帯です。
地球照が薄っすらと見える魅惑の三日月は、西北西約20度の高さにあります。
薄い雲のせいで月明りが乱反射しているのでしょうか、写真を撮っても今一つ「低緯度オーロラ」という感じの色ではありません。
まもなくして会員の一人が「これって『低緯度オーロラ』じゃない?」と声を上げました。
写真を見ると赤紫色に北の空が染まっていました。
時計を見ると20時28分。月を見るとおぼろ月の状態でした。(画像の左上にあるカペラがかなり霞んでいます)
予想通りの天気であれば、20時半から21時過ぎまでがベストのタイミングでした。
会員の皆さんは、一眼レフカメラ、コンデジ、スマホなどで低緯度オーロラの撮影に入りました。
20時30分くらいから21時くらいにかけて、何となく低緯度オーロラを肉眼で感じることもできました。
大昔は、低緯度オーロラを「赤気」と言っていたみたいですが、現代では人工光が多いのでそんなに「赤い!」という感じではなく、「言われてみれば、ん~、何となく赤く見えるのかな?」くらいの感じでした。
機種に依りますが、スマホでの撮影はちょっと苦戦する方が多いかもしれません。
そんなこんなしているうちに雲が入ってきたのか低緯度オーロラがゆっくりとフェードアウトしてしまい、予想通り21時にはほとんど写真に写らなくなってしまいました。
21時半頃から参加した会員と「そこにあるハズの低緯度オーロラ」をバックにお決まりの記念写真を撮影しました。
参加された会員の皆さん、大変お疲れさまでした。

 

低緯度オーロラ
新篠津村で見た低緯度オーロラ
星空日記