火星が地球に最接近
1月12日(日)に火星が地球に最接近します。
22時37分に火星が地球から9600万kmほどの距離まで接近し、赤みがかった美しい輝きを放ちます。
札幌では火星が19時12分に東の地平線から昇り始め、深夜にかけて南の空高く昇るため、観測条件は非常に良好です。
晴天に恵まれれば、望遠鏡を使うことで火星表面の特徴的な暗い模様や極冠を観察することも可能でしょう。
当日は月齢12.3の月が輝いていますので、火星が最も高い位置に達する24時頃になっても月は西南西の高い位置にあるため、その強烈な明るさが邪魔に感じることでしょう。
この最接近は約2年2か月ごとに起きますが、最接近時の距離は年ごとに異なり、2025年の距離はやや遠めです。
それでも、火星を裸眼で楽しむには十分な明るさです。
火星の最接近は、過去の天文学者にとって惑星観測の貴重な機会でした。
例えば、1659年にクリスティアーン・ホイヘンスが火星の地図を描いた際も最接近が利用されました。
現代でも、この赤い星の存在感を改めて感じる絶好の夜となるでしょう。
夜は凍てつきますので観測する際は、暖かい服装で楽しんでください。