夜明け前の有明の月(ありあけのつき)がおとめ座のα星スピカに最接近
春はあけぼの。
ようよう白くなりゆく山際(やまぎわ)、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる・・・。
3月17日の夜明け前、南西の空に月齢17の月が見えていることでしょう。
空が白むにつれて、月は西南西の地平線に向かってゆっくりと高度を下げていきます。
この時、月のすぐ真上におとめ座のα星「スピカ」が、「私はここよ」と言うばかりに色白の姿を見せています。
北斗七星の柄からアークトゥルスを通って延びる「春の大曲線」からスピカを探すのも良いですが、この日は月の真上を見ると簡単にスピカを見つけられます。
いつもより、ちょっと早く起きて夜明けのコーヒーを飲みながら「スピカ=真珠星」を眺めてみてはいかがでしょうか。
