みずがめ座δ(デルタ)流星群・やぎ座α(アルファ)流星群が極大

「夏の流星群」の時期がやってきました!
梅雨が明け、天の川が天高く昇り始める頃、ここぞ出番とばかりに「みずがめ座δ(デルタ)流星群」と「やぎ座α(アルファ)流星群」が出現し始めます。
7月のみずがめ座流星群は、δ北群、δ南群、ι(イオタ)北群、ι(イオタ)南群の4つから構成されていますが、この4つの流星群を識別することは難しく、通常7月の「みずがめ座流星群」というと「δ南群」を指します。
みずがめ座δ南流星群の母天体は、96P/マックホルツ第一彗星です。
国際流星機構によるとその出現期間は7月12日から8月23日とされており、今年のみずがめ座δ(デルタ)流星群の極大日は7月31日となります。
ただし、7月30日を極大日とする情報もありますので両日とも観測してみてください。
この流星群の特徴は、極大時を挟んで前後1週間ほどの間に徐々に増えてやっくりと減っていきます。
ペルセウス座流星群のような華やかさがなく、ちょっと控えめな流星群という感じです。

この流星群と時期を合わせるように「やぎ座α流星群」も極大を迎えます。
母天体の候補はいくつかありますが、まだ特定されていません。
出現期間は7月3日から8月15日とされており、極大日はみずがめ座δ南流星群と同じ7月31日になります。
この流星群は、みずがめ座δ南流星群に較べるとゆっくりと流れるのが特徴ですが、放射点が近いこともあり識別するのは難しいかもしれません。
今年は下弦の3日後に極大日を迎えるため、月明りの影響は少なく観望条件は悪くありません。
薄明が終わる21時頃から東の空にある「みずがめ座」と「やぎ座」に注目してみましょう。

みずがめ座δ(デルタ)流星群・やぎ座α(アルファ)流星群が極大
みずがめ座δ(デルタ)流星群・やぎ座α(アルファ)流星群が極大
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